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「ブラック&ホワイトポスター展」
先週の金曜日に、久しぶりに大阪・堂島のDDDギャラリーに行ってきた。ここはグラフィック
デザインの展覧会をするギャラリーなので、デザインを勉強していた学生時代は通い詰めて
いたのだが、なにしろ土日祝が休みなので社会人になるとほとんど行けなくなっていた。だから
ようやく行くことができてよかった。

今回は「ブラック&ホワイトポスター展」のタイトル通り、白と黒だけを使ったポスターだけを
集めた展覧会である。フライヤーの紹介文では

>現在ではカラフルな色の存在が当り前のように受け取られるようになってしまったために、
>色はビジュアルコミュニケーションのコードとしてのインパクトを失いつつある。今回のポス
>ターは、ブラック&ホワイトというシステムを選択することによって、デザインはその力を、
>色はその切実さを取り戻すことができるということを、説得力のある形で証明している。

となっていたが、いざギャラリーに入ると、最初はいまいちこちらに訴えかけてくるものが
弱く感じた。私もカラフルな色の洪水にずいぶんさらされてしまっていたのだ、と痛感した。

そんな中でも印象に残ったものをいくつか。

★レオナルド・ソノリ「透明な暗闇/創造性と狂気の狭間」微妙にずれた上半身の白目の男性の
写真に、なかば強引にうめこまれた「O」と「T」の文字、そのまわりに文字列がバランス良く
配置されている。

★アレハンドロ・マガジャネス「ゴヤ・ポサダ・プロジェクト」黒バックに頭部が骸骨の白い人、
こちらにお尻をつきだす格好で四つんばいになり、お尻から何かを噴出している。プリミティブ
だがインパクトある造形。

★アルミン・ホフマン「良いデザイン」バーゼル美術館(Kunsthalle Basel)のポスター。黒字に
「die gute form(良いデザイン)」のタイポグラフィが際立つ。1mmのブレもないレイアウトの
ポスター。今回一番気に入った。

★レオナルド・ソノリ「ゴミ捨て場」つぶされた缶が叩きつけられ、文字をふっとばしている。
衝撃が伝わるようだ。

★アトリエ・ポピュレール「闘争は続く」1968年5月、パリで学生が結集して組織した「アトリエ・
ポピュレール」がモノクロのスクリーンプリントで制作した抗議運動のポスター。連帯する人々
の無骨さがよく表現されている。B4くらいの大きさだが、倍ぐらいの大きさだったらもっと迫力が
出たと思う。

★ハッピーペッツ・プロダクツ「ハッピーペッツ・プロダクツ」
様々なアイコンが規則正しくバックに並べられ、立方体を組み合わせた柱や壁に蜂などの生き物は
乗っかっているという、なんとなく楽しい作品。

今回の展示のもととなったチューリッヒデザインミュージアムのポスターコレクションは、19世紀の
ポスターの誕生から現在に及び、スイスそして世界におけるポスターの歴史の記録となり、この種の
コレクションとしては世界で最も包括的で貴重なものの一つだそうである。また行きたいところが
増えた……。
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by imymegallery | 2006-07-03 08:12 | 展覧会の感想
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