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JUANA MOLINA Live 2006 (2006/7/25 at Club Metro)
 久しぶりのクラブメトロ。ここは私が学生時代に出来て以来京都では
最も長く頑張っているクラブの1つで、しかも年を追うごとにライブ
やDJイベントの内容も充実し、京都ではここでしかお目にかかれない
ものも多い、非常に貴重なクラブだ。
 ただ、私もトシをとったせいか通常時間帯(22時~深夜)のイベント
に行くのは年々しんどくなり、最近はかなりご無沙汰していた。しかし
この日のライブは19時半から約3時間たっぷり楽しめるということ
だったのでちょっと気になった。
 でもやはりライブの内容に心ひかれないと行きたくないから、ちょっと
調べてみた。私はよくインターネットの音楽専門ラジオをよく聴いて
いて、気に入った曲があったらその放送局のリストから歌手名と曲名
をコピーして自分の「印象に残った曲リスト」を作っている。その
リストを調べたら彼女の名前が見つかって、そのあと試聴もし直した。
それで行くことを決めた。
 JUANA MOLINA(フアナ・モリーナ)はアルゼンチン音響派の歌姫
として世界的ブレイクを果たしたという。音響派に関してはアーティスト
次第、そして曲次第の部分はあるが、私にとっては割と好きなものが多い。

 ライブはほぼ定刻どおりはじまった。
 最初は京都在住のdub marronicsのライブ。MIDI機器から出て
くるコードがうにゃうにゃと絡み合っているさまはスパゲッティのようで、
妙に気になったが、そのキカイでチューニングするさまは非常に真剣
かつ繊細で、音を生み出すことへのこだわりを強く感じた。また、後方
では鉄琴、ピアニカ、フルート、リコーダー、バイオリンなどいくつもの
楽器を1人で使いこなしている人がいて驚いた。

 続いて山本精一のライブ、さすがに様々なミュージシャンと共演し、
ジャンルを自由に飛び越える人だけあって熟練した演奏を見せた。
ただ、女性ヴォーカルが少し地味すぎた。声質は良いのだけれども、
メインで歌うには見た目はヴォーカルとしてのオーラが少なすぎるし、
歌っても声量が足りなかった、山本氏が歌っている時のバックコーラス
は良かったが。適材適所というわけにはいかなかったようだ。

 そして真打ち登場。
 黒と白のチェックで、しかも白の丸い襟つきのワンピースという
とても少女っぽい服装がキュート! そして背筋を伸ばしてアコー
スティックギターを持ち、右側にはシンセや打ち込み機器を置き、
たったひとりでリズムをとり、ギターをかき鳴らして歌い始めた。
もうカッコ良すぎ。彼女の歌声は力強くて、思わず引きこまれた。
シンセやギター、さらに自分の声まで少しずつsequenceして
いくのを見て「音作り」に対する真摯な姿勢を感じた。当然のごとく
アンコールが起こり、1度目の曲はこの日のライブの中でもとり
わけ完成度の高いものだった。そしてまたアンコールが起こり、
最後の曲はギター1本だけで歌った。

 JUANA MOLINAは、本来ギター1本と自分の声だけで、十分歌を
聞かせることのできる力量を持っているのであった。しかし「音響派」と
呼ばれる音楽を創ることでより真剣に音楽を楽しむことができるように
なったのではないかと私は思った。
by imymegallery | 2006-08-02 19:35 | その他の感想
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