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「2006 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」
 昨日は阪神電車沿線方面へ行ってきました。自宅からは結構遠いので、
これは1日がかりで展覧会を2つ見てしまえ! ということで、西宮市大谷記念
美術館と兵庫県立美術館をはしごしました。まずは西宮市大谷記念美術館で
開催中の「2006 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」の感想から。

※この展覧会は西宮では9月24日(日)まで開催され、そのあと三重県四日市
市立博物館(9月30日(土)~10月29日(日))、石川県七尾美術館(11月3日
(金)~12月3日(日))、鹿児島県長島美術館(12月9日(土)~2007年1月
7日(日))へ巡回します。いま詳しい内容や批評を読みたくないという人は
ここから下は読まないでください。




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 私はこの展覧会に行くのが大好きで、学生時代から通い詰めている。昔は
遠い存在だったが、今は同じイラストレーションを描く立場から見ている。この
展覧会の良いところは、現在における絵本のイラストレーションの動向がわか
るとともに、スタンダードな「絵本のイラストレーション」はあるのか、それはどの
ようなものかをいつも考えさせられる、有意義なものであることだ。

 今回92名の作品を見ているといくつかの傾向が見てとれた。それは
・ますます緻密で丁寧な表現が多くなっていた。
・特に銅版画・木版画といった版画表現が多かった。偶然だろうか。
 それとも手製で本を作ることを考えたのだろうか。
・今年はイランの入選者が多く、独特の味わいのある作品が多かった。
 ペルシア語のタイポグラフィを巧みに絵に取り入れた作品など。
・CG作品は、単なるCGでなくそこにさらにアクリルなどで手を加えた
 作品が見受けられた。

 表現の技法は多種多様になり、入選者はみなその技術は高いレベルに達して
いると思う。あとは、それを駆使して何をどう描くかだと思った。
私も良質な絵本を1冊でも多く作れたらと改めて思った。
by imymegallery | 2006-09-15 22:12 | 展覧会の感想
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