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2006年 07月 03日 ( 2 )
紙の町は芸術をはぐくむ町
 昨日は愛媛県の川之江という町へ行ってきました。「紙の町」で有名な町
だそうです。目的は地元川之江にお住まいの流れ星さん(もちろん、本名
ではありません)、高知県にお住まいのマッコウクジラさん(当たり前です
が、本名ではありません)にお会いして、現在「紙のまち資料館」で行われ
ている「郷土の作家展」に展示されている流れ星さんの絵を鑑賞したり、
絵のこととか色々お話することでした。

ところが、そもそもこの集まりが実現したのは、私が流れ星さんやその他の
名だたる作家の作品を直に見たいと言い出したからなのに、言いだしっぺ
の私が直前になって極度に緊張し「行くの怖いよぉ。行くなんて言わなきゃ
よかった……。」と泣き出し(笑)、前日はろくに眠れなかったので、例によって
道中は半分寝ていました。

で、川之江駅で3人が集合して昼食をとった後、紙のまち資料館へ行きま
した。1Fに展示してあった紙のウエディングドレスのスケスケぶりにドキリ
とし、2Fの文化教室のおばさん連中の声のでかさに驚愕して(笑)、いよ
いよ3Fの展示会場へ上がりました。室内の壁にほとんど間隔がないほど
に詰めて飾られた作品の数々は、みな市内の作家の皆さんのものだそう
で、しかも中には全国的な賞を受賞した方も何人かおられて、やっぱり
行ってよかったと思いました。流れ星さんの作品も柔らかく深みのある色
合いがとてもよかったです。

このあとは10月のグループ展の会場になるギャラリーや「高原ふるさと館」
という歴史的資料の展示館、さらに9月に流れ星さんが個展をされるギャ
ラリーを見学しました。そして喫茶店へ入って3人で絵のことを中心に
色々お話しました。

流れ星さんもマッコウクジラさんも、普段は別に職業をお持ちで、社会人と
して働いているだけあって落ち着きのあるきちんとした人だなと感じました。
そしてお2人ともアートに関して独自のしっかりとした考えを持っていて、
アーティストとしての夢を実現しようという熱意も感じました。どこか世間と
ズレているというか、頭のネジが1本抜けている(おいおい)ような私には
大変勉強になりました。

日帰りなのでゆっくり滞在できなかったけれども、それはまた次回のグループ
展の時のお楽しみということにしておきます。10月にこの日集まった3人+
7人で「十人十色展」を開催します。10人の個性が集まってどのような空間に
なるか、とても楽しみです。私もいい作品を出品したいと思っています。
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by imymegallery | 2006-07-03 19:24 | お出かけ
「ブラック&ホワイトポスター展」
先週の金曜日に、久しぶりに大阪・堂島のDDDギャラリーに行ってきた。ここはグラフィック
デザインの展覧会をするギャラリーなので、デザインを勉強していた学生時代は通い詰めて
いたのだが、なにしろ土日祝が休みなので社会人になるとほとんど行けなくなっていた。だから
ようやく行くことができてよかった。

今回は「ブラック&ホワイトポスター展」のタイトル通り、白と黒だけを使ったポスターだけを
集めた展覧会である。フライヤーの紹介文では

>現在ではカラフルな色の存在が当り前のように受け取られるようになってしまったために、
>色はビジュアルコミュニケーションのコードとしてのインパクトを失いつつある。今回のポス
>ターは、ブラック&ホワイトというシステムを選択することによって、デザインはその力を、
>色はその切実さを取り戻すことができるということを、説得力のある形で証明している。

となっていたが、いざギャラリーに入ると、最初はいまいちこちらに訴えかけてくるものが
弱く感じた。私もカラフルな色の洪水にずいぶんさらされてしまっていたのだ、と痛感した。

そんな中でも印象に残ったものをいくつか。

★レオナルド・ソノリ「透明な暗闇/創造性と狂気の狭間」微妙にずれた上半身の白目の男性の
写真に、なかば強引にうめこまれた「O」と「T」の文字、そのまわりに文字列がバランス良く
配置されている。

★アレハンドロ・マガジャネス「ゴヤ・ポサダ・プロジェクト」黒バックに頭部が骸骨の白い人、
こちらにお尻をつきだす格好で四つんばいになり、お尻から何かを噴出している。プリミティブ
だがインパクトある造形。

★アルミン・ホフマン「良いデザイン」バーゼル美術館(Kunsthalle Basel)のポスター。黒字に
「die gute form(良いデザイン)」のタイポグラフィが際立つ。1mmのブレもないレイアウトの
ポスター。今回一番気に入った。

★レオナルド・ソノリ「ゴミ捨て場」つぶされた缶が叩きつけられ、文字をふっとばしている。
衝撃が伝わるようだ。

★アトリエ・ポピュレール「闘争は続く」1968年5月、パリで学生が結集して組織した「アトリエ・
ポピュレール」がモノクロのスクリーンプリントで制作した抗議運動のポスター。連帯する人々
の無骨さがよく表現されている。B4くらいの大きさだが、倍ぐらいの大きさだったらもっと迫力が
出たと思う。

★ハッピーペッツ・プロダクツ「ハッピーペッツ・プロダクツ」
様々なアイコンが規則正しくバックに並べられ、立方体を組み合わせた柱や壁に蜂などの生き物は
乗っかっているという、なんとなく楽しい作品。

今回の展示のもととなったチューリッヒデザインミュージアムのポスターコレクションは、19世紀の
ポスターの誕生から現在に及び、スイスそして世界におけるポスターの歴史の記録となり、この種の
コレクションとしては世界で最も包括的で貴重なものの一つだそうである。また行きたいところが
増えた……。
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by imymegallery | 2006-07-03 08:12 | 展覧会の感想