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「日本とドイツの美しい本2005」展
 先週の火曜日、奈良県立図書情報館で「日本とドイツの美しい本2005」展
を鑑賞しました。諸事情により書くのが遅くなりましたが、感想を書きます。
この展覧会は3月4日(日)まで同館で開催中です。会期終了が迫っている
ため、鑑賞したい人はお早めに。


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 奈良県立図書情報館は「図書情報館」というだけあって単なる図書館の枠を
超えた施設であり、インターネット端末、電子出版物やWebページを作成する
ことができる機器、語学などの自習ができるLLルーム、映像の撮影・編集が
できるスタジオやオーサリング・ルーム、さらにセミナールームや220人まで
収容できる会議室まである。
 そんな大規模な設備を誇る所の一部のスペースを使って展示されていた日本
とドイツの美しい本を1冊1冊手に持ってページをめくってみた感想は、凡庸
だがやはり「紙のようなアナログな素材を使った書物はやっぱり素敵」という
ことだった。

 まず、いくつか印象に残った本の感想。

◆日本の本

「平野区誌」
この「平野区誌」は大阪市平野区という小さな行政区分であるにもかかわらず、
他の書籍に匹敵するきちんとした編集がなされている。理由は、
(1)古代からの歴史もさることながら、現在の暮らしぶりや諸問題などが
充実して書かれている
(2)図版・写真が豊富で、これらのほとんどがカラーで見やすい
(3)美しい装丁がなされている

「AFTERNOON 四季賞 CHRONICLE」
個性的なタイポグラフィがきわだつ箱の中に、渋いデザインながらも箔押しが
施された小さなコミック本が詰められていて、さながらコミックの宝箱。

「完本 本因坊丈和全集 全四巻」
桐箱、手になじむ感触の布表紙、和綴製本、どれをとっても上品な仕上がり。

「精選版 日本国語大辞典 全3巻」
1巻2000ページ以上、重量3kgに耐える角背製本、背を二重にすることで重みに
負けず、本の開きを良くしている(開くと背と表紙がペタンと机に着く)。
パソコンと共存できる機能的で美しいデザインとのこと。確かに机や本棚の中に
ぴったり収まりそうだ。

◆ドイツの本

「シリンベル療法ハンドブック 増補改定第3版」
 医療の専門書である。膨大な量の情報を文字、図版、イラストを無駄なくレイアウト
し、色を効果的に使うことによって、読みやすいものにしている。

「場所」
ミア・ホッホラインが制作した個人出版。場所、開発、道、軌道などを芸術的視覚化
のテーマにしたとのこと。手組み活版、シルクスクリーンの印刷、かがり綴じなど、
すべてにおいてこだわりを感じさせる。

「筆生バートルビー タイポグラフィーライブラリー第6巻」
黒地に、わずかに読めるほどのダークグレーの文字とコンマやピリオドといった記号だけ
白文字の組み合わせで、バートルビーの(内面)生活が表現されているとのこと。
この何枚もの黒い紙をめくっていって、やっと白地に黒文字のページが出ている。
内容にあわせて独自の体裁を考えた本である。

「移動プロジェクト」
膨大で雑多な情報をうまくまとめた本。850余のページ数を読む上で、空白が大きな
割合を占めるページが所々に挿入されているのも眼を休めるのにちょうどいい。



 今回展示された本はいずれも構成、編集、レイアウト、ブックデザイン(特に
タイポグラフィー)、装丁、印刷、製本のすべてにわたって厳しい審査を通過した
ものだと思う。それに加えて、ドイツの本は実験的な本という部門があり、独自の
こだわりがある本が見られてよかった。

 ブックデザインに関してはなかなか言葉や写真だけでは伝わりにくい。是非手に
とってみてほしいものである。
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by imymegallery | 2007-02-28 22:53 | 展覧会の感想
【重要】個展@京都のお知らせ(これで決定です)
3月に京都で開催します私I my me galleryの個展の概要が決定
いたしました。

個展タイトル:「陽炎の街」
日時:2007/3/24(土)~4/1(日)10:00~19:00(最終日は17:00まで)
会場:idギャラリー(京都市中京区夷川通寺町西入南側)

会場の最寄り駅は京都市営地下鉄東西線または京都市バスの
「京都市役所前」です(駅から徒歩10分)

DMはこれです↓
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DM郵送希望の方は郵便番号・住所・氏名を書いて私あてに
メールください(メールは本家HPから送信できます)。

さてあと1ヶ月だ頑張るぞー!
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by imymegallery | 2007-02-23 21:16 | お知らせ
ネタばれ注意「ビル・ヴィオラ-はつゆめ展」
先週の日曜日に兵庫県立美術館で「ビル・ヴィオラ-はつゆめ展」を鑑賞
しました。諸事情により書くのが遅くなりましたが、感想を書きます。
 この展覧会は3月21日(水・祝)まで同館で開催中です。
いま詳しい内容や批評を読みたくないという人はここから
下は読まないでください。

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 この展覧会はビデオ・アーティストの第一人者であるビル・
ヴィオラの大回顧展である。私としては、映像の分野のアー
ティストを単独で紹介する展覧会を美術館という大きな規模で
鑑賞するのは初めてなので期待と、ビデオ・アートという
鑑賞に時間を要する展覧会を鑑賞して果たして身が持つの
だろうかという不安を抱えながら会場に入った。

 いくつか心に残った作品をとりあげて感想を書いてみる
ことにしよう。

「クロッシング」という作品では、炎で覆われようとしている
男の映像が現れた。炎はやがて男を焼き尽くして、徐々にその勢いを
弱めていき、最後にはあとかたもなく消えた。この作品はスク
リーンの両面で違う映像が映されており、もう片方の面では男が
水に飲み込まれていく。男が火や水に飲み込まれる時の大音響は、
火や水自身が持つ恐ろしい力を強調しているように思った。

「驚く者の五重奏」は、そのモチーフや構図から(レンブラントの
写実的な)絵画のように見えるが、じつは超低速で再生しているため
まばたきのようなわずかな動きまではっきりわかる。そして全体
としては「五重奏」の名の通り5人の人物が驚きの表情へと変わる。
映像ならではの作品である。

「サレンダー/沈潜」は、モニター画面を縦に2つ並べて、その境界線に
をはさんで対称に赤い服を着た人と青い服を着た人を映し、水面に顔を
つける動作を繰り返す。それをただ繰り返すだけではなくて、ぐにゃぐにゃ
とした動きで、人間というよりは何かぶよぶよとしたものの塊が動作して
いるように見えた。

「グリーティング/あいさつ」「ラフト/漂流」この2作品も超低速再生
により、単なる「動き」が極めて劇的なものに変わる。「グリーティング/
あいさつ」は画面左から人物が現れた瞬間、何十年ぶりかの再会のような
ドラマを感じさせるし、「ラフト/漂流」は様々な人種、性別、年齢の
集団が強力に放出された水に、わけへだてなく押され、ずぶぬれになる。
最後には放水は止み、再び立ち上がる人の姿が印象に残った。

 そして「はつゆめ」。これはビル・ヴィオラの創作上の転機となった重要
な作品とのこと。ヴィオラ自身が日本に滞在していた時に、日本の自然や
文化に触れて創った作品である。ヴィオラが日本で出会ったものへのまなざし
が、夢幻的にめくるめくイメージとなって伝わってくる、どこまでも静かで
美しい作品であった(あまりに夢幻的なゆえ、途中で本当にうつらうつらと
してしまったが)。

 なお3/3(土)午後2時~ミュージアムホールにて「ビル・ヴィオラ・アー
ティストトーク」と題してビル・ヴィオラ御本人が講師をつとめるそうだ。
少しでも興味がある方は行ってみるのもいいかも。詳細は
兵庫県立美術館のサイトを参照されたし。
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by imymegallery | 2007-02-22 22:25 | 展覧会の感想
早く死なせてくれんかな
 私の病気を理解できない人はいくら説明しても理解できないのだ。そして同じ病気の人や
私の病気を理解できる人でも、実際に絵を描いている人となるとこれが見つからない。

 それはある程度推測できる。私の病気(鬱病など)の症状は絵を描くという行為を
できなくするものだからだ。すなわち
(1)鬱病の症状が出ると、なんにもやりたくなくなる。絵においても例外ではない。
(2)絵を描くために必要な持続力・集中力は、鬱病になるとかなり奪われてしまう。
ということだ。

 だから私は、病気のことを話せる友人と、絵を描いている友人を分けるしかなかった。
ところが、絵を描いている友人からは病的だと疎まれ、病気のことを話せる
友人からは活発過ぎてついていけないという。

 私はいつか海外へスケッチ旅行に行って、色々な 街並みや自然を描きたいと
思っているが、この病気で1人で行くのはとても怖いけれど、病気のことをわかって
くれて、なおかつ一緒にスケッチをしてくれる人を見つけるのは至難の業だ。
この夢を叶えることができないのならば、私はすごくつらい。

神様・仏様に、早く死なせてほしいと祈っている。そして、死んだら霊魂となって、
自由に飛び回りたい。生きるのは地面に縛りつけられているようなもの、もう
ごめんだ。
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by imymegallery | 2007-02-16 10:41 | その他
「モダン・パッケージ・デザイン展-四日市印刷工業コレクション-」
 四条烏丸にある複合ビル「COCON KARASUMA」の3Fにある京都精華大学
のアートスペース「shin-bi」のギャラリーで「モダン・パッケージ・デザイン展
-四日市印刷工業コレクション-」という展覧会が開催されていたので鑑賞した。

 この展覧会では四日市印刷工業が手がけた蘭字およびパッケージデザインが
展示されていた。「蘭字」というのは輸出される茶箱のラベルのことで、明治時代
に四日市印刷工業の前身である山口堂が制作したものだそうだ。木版多色摺り
ということで、この時代の他の広告・宣伝用印刷物(引き札など)などと同様
鮮やかな色彩が目をひいた。

 パッケージデザインは主に大正末期~昭和初期の家庭薬の外箱を、展開図
から組み立てて展示していた。子どもや天使などのキャラクターを入れたり、
カリグラフィーの文字を使用したりと、デザインも時代性を強く感じるものであるが、
なかには「赤福」(伊勢名物の餅)など現在まで引き継がれているパッケージも
あった(「赤福」の版木が展示されていた)。

 この会社がある四日市市は1945年にアメリカ空軍による空襲があり、
市街地が焦土と化したなかでこの会社の社屋は運良く残ったそうで、
これらのコレクションは大変貴重なものであろう。
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by imymegallery | 2007-02-10 21:20 | 展覧会の感想
散歩に関する覚え書き(1)本日の牛乳入
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私にとって散歩とは、生きる支えのひとつであり、創作の源でもある大切な行為です。
 今日から不定期で、「散歩に関する覚え書き」散歩について色々書いてみようと思います。
 といっても、当分は散歩中にデジカメで撮った写真を載せるだけという簡単なものになると思います。

 写真はいつもお世話になっている出力センターへ私の絵のデータを持っていく途中見つけた牛乳箱です。多分手づくりでしょうか。
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by imymegallery | 2007-02-06 19:04 | 散歩に関する覚え書き
1/30付の投稿にあと少しだけ追記
 中国では、いわゆる「ひとりっ子政策」を1979年から始めており、
一部政策を変更しながら今日まで続いているようです。

ひとりっ子政策(公式には「計画出産」などと呼んでいる)の説明は下記参照
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%80%E4%BA%BA%E3%81%A3%E5%AD%90%E6%94%BF%E7%AD%96
http://www.allchinainfo.com/profile/people/child.html

 この政策は当初の目標であった人口の伸びを緩和するのには効果が
あったかもしれませんが、一人っ子の家庭には奨励金や各種社会福祉に
おいて優遇されるのに対して、無断で第二子を出産したら罰則があるそうです。
この結果、戸籍に入れられなかった子が多数出たり、労働力が重視される
農村において女子の間引きなどが行われたりしたそうです。

 日本の政府も「少子化」ばかりに目を向けすぎて、上記のようなむやみに
「人口調節」的な政策に走ってしまうのは、勘弁してほしい、と思います。
私に言わせれば、人権軽視。
むしろ、昨年合計特殊出生率が2.0を突破して欧州トップクラスのフランス
から良いところを取り入れるべきでしょう。ただ、この背景には日仏の家族や
女性に対する考え方の違いもあるので、難しいかもしれませんが……。

フランスの出生率上昇についての参考
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/kyousei_news/20070129ik0d.htm
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-01-19/2007011903_01_0.html

1/30の最初の投稿で私は、
>今の日本の社会は、産んでもイジメられたり、殺されたり、会社で過労死するの
がオチ。
と書きました。この思いは変わりません。
教育や医療、福祉、労働の問題などを総合して、生きるのがしんどいという人を
減らす方が大事だと思いますね。

まあ、この話はひとまずこれにて小休止。
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by imymegallery | 2007-02-02 13:48 | その他